エステサロンや脱毛サロンで行われている フラッシュ脱毛(光脱毛)や、クリニックなど医療機関で施術してもらえる 医療レーザー脱毛は、いずれも、技術の発展で料金が安くなり、誰でも受けられる、脱毛に通うのが当たり前になってきました。

　そこで、 初めての脱毛を検討している人の素朴な疑問、口コミや評判の内容の真偽とは？噂なのか事実なのか？

といった内容を、事前に知っておきたい脱毛の予備知識に回答していきます。

脱毛前の注意点

日焼けしていても大丈夫？

「私の自信のポイントは、小麦色の肌、これだと腕のムダ毛も目立ちません。でもいつかは脱毛サロンやレーザー脱毛をしたいと考えています。日に焼けた肌でも大丈夫？」

　小麦色の肌というのは健康的で美しく見せる一つのポイントと言えるでしょう。肌が黒いと、ムダ毛も目立たず、一石二鳥の効果がある事は確かです。でも、いつかは脱毛をしたいと考えた時、肌を黒く焼いておくというのは、実は問題の一つになります。さまざまな点で他の脱毛法より優れていると言われる医療レーザー脱毛やエステのフラッシュ脱毛ですが、完全という訳ではないのです。いくつか欠点もあります。その一つが日焼け肌です。日焼けしていて黒くなった肌にはレーザーを照射が出来ないのです。できないと言うより、 効果が半減すると申し上げた方が適切でしょう。なぜなら、レーザー光が毛根に届く前に皮膚表面のメラニン色素に反応してしまうからなのです。日焼けをしている際は、皮膚の色が元に戻ってからレーザー脱毛を行うようにしています。

　しかも、皮膚表面の色が戻ったと言っても、表面だけではいけません。皮膚表面の小麦色が落ち着いてきたと言っても、一旦、日焼けしてしまうと、皮膚の下では、日焼けが拡がっており、目安としては、 日焼けした日から起算して1か月程度は施術を受けられないケースがほとんどです。

　サロンやクリニックに予約した日までに、日焼けしてしまった場合は、状況を店舗に報告して、指示を仰ぐことを推奨します。効果が半減するのに、同じ費用を掛けてしまうのは勿体ないです。

　また、日焼け後に、早く脱毛したいという方には、 漂白剤クリームで皮膚の色を短期間で白く戻してからレーザー脱毛やフラッシュ脱毛を受けるという方法もあります。美容外科、皮膚科の類になるので、医師に相談の上、ご検討ください。

　余談ですが、日焼けとは、皮膚に紫外線があたった後の軽い火傷の事で、皮膚にとってはかなりの負担はかかってしまいます。若いときの日焼けが元でシミになったという話は、皆様もよく耳にされる事でしょう。このように、刺激の強い紫外線ですから、 レーザー脱毛を受けた直後も1週間程度は紫外線に当たらないように、UVケアをしっかりされることを推奨します。

脱毛が受けられないケース

「肌が敏感なのです。ちょっとカミソリをあてただけでもすぐに赤くなってしまいます。ですので、永久脱毛をしたいのですが、どんな方法が良いのでしょうか？」

「理由は分からないのですが、肌があかくただれるようになってしまいました。これが治るまで脱毛はしない方がよいのでしょうか？」

　 医療レーザー脱毛にしても、エステのフラッシュ脱毛にしても、敏感肌やアレルギー体質というのは問題にしていません。皮膚表面の肌の色には反応せず、皮膚の下、数ミリにある毛根の色に反応するようにできているというのも、他の脱毛方法と異なる大きなメリットです。

　施術の際にカミソリでムダ毛を剃るという工程もありますが、例えば、医療レーザー脱毛であれば、医師の管理下の元にスキンケア等の処置を十分に行いますし、エステサロンや脱毛サロンでも、医療機関と提携している事例も多く、カミソリ負けを起こしやすい人でも安心して脱毛の処理を受けていただくことが可能です。

　肌の荒れ、ただれ、その他皮膚に疾患がある場合は、医師がカウンセリングの際に症状を診断してレーザーや光を当てても問題ないかどうかの判断を行います。その際、レーザーや光を当てない方が良いという判断が下る場合もありますが、特に医療レーザー脱毛であれば、病院などの医療機関で行われるので、そこで基本的な治療を受けていただくことも可能です。皮膚疾患を完治させてからレーザー脱毛や光脱毛を受けていただいても遅くはありません。

　基本的にレーザー脱毛やフラッシュ脱毛は、紫外線やエックス線のように、人体に有害な影響を及ぼすものではありません。それでも医療レーザー脱毛の施術を避けていただく場合がいくつかあります。

　まず、一つ目が、前の項にございます通り、日焼けしている場合です。これは避けていただくというより、効果が半減するという理由からです。その他、妊娠中の方、悪性腫瘍のある方、衰弱の激しい方などもレーザー脱毛やフラッシュ脱毛を避けていただく場合があります。こういった人はレーザー脱毛に限らず、余計な刺激の加わる方法は避けていただいた方が良いと考えるからです。

　いずれにしろ、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛施術前には、十分なカウンセリングを行いますので、その際に、不安のある方、体調不良の方は遠慮なく、スタッフや看護師、医師に報告してください。

脱毛後の普段通りの生活で問題なし

「エステで行った電気針脱毛後は、お風呂とか入れないから夏場はかよいにくかった。」

　といった話がありましたが、こちらは、電気針脱毛という従来の1本ずつ毛を摘まんでそこに微弱な電気を流して、毛根の細胞を処理していく手法の脱毛方法でエステや医療機関で採用されている脱毛方法の一つです。

　この電気針脱毛の脱毛ですと施術後、すぐにメイクをすることができないとか、入浴ができないといった様々な制約があります。

　女性にとってはたった1日入浴できないというだけで、精神的にもかなりつらいものがあるかと思います。脱毛で美しくなるために必要な条件であれば仕方ないという考え方もありますが、仮に施術後その日から入浴もメイクもできる脱毛法があったら、やはりそちらの方に魅力を感じるのではないでしょうか？

　医療レーザー脱毛はまさにその脱毛方法なのです。皮膚表面には全く影響を与えませんので、 脱毛当日から入浴が可能なのはもちろん、お化粧をされても問題ありません。

　ただ、可能であれば、脱毛後の毛穴は広がった状態になっているので、つまり、施術後の毛根部分が露わになっているので、そこに湯船のお湯がはいってしまうのは、と実は避けたいところです。できれば、 ぬるめのシャワーで過ごしていただくことを推奨します。翌日からは、通常通りお風呂に入って頂いて問題ありません。

　湯船をたとえ毎日、掃除していても、お風呂の温度は細菌が非常に好む温度で、毛穴にもし入ってしまった場合、赤く腫れることも考えられるので、極力、 当日はシャワーを推薦します。繰り返しになりますが、翌日からの入浴には問題がありません。

　また、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛では、毛根を完全に処理するので、最終的には毛穴は塞がってしまいますが、施術当日はまだ開く場合があるので、そこからの炎症を防ぐ為、毛穴が拡張するような行為も慎んで頂いた方がよろしいでしょう。たとえば、 水泳等、激しいスポーツなどは施術当日にはお控えください。その他は普段通りの生活とされても問題ありません。

産毛の処理も可能？

「口のまわりの産毛を何とかしたいと思っています。電気針式の脱毛では、無理と言われました。剃っているうちに、次第に濃くなった気がします。」

「レーザー脱毛で腕のムダ毛を処理したのですが、目立った毛と一緒に産毛もキレイになりました。」

　今までの電気式の針脱毛では、産毛の治療は現実的には不可能でした。原理としては可能なのですが、電気針式の場合、まず、電気針を毛穴に刺さなければなりません。産毛のような細い毛の毛穴を探し当て、針を刺し毛球部を探り当てることはかなり慣れた施術者でも、大変高度な技術を必要とします。毛根も普通の毛よりは小さく、流す電流によっては周囲の正常な細胞に普通以上の刺激を与えてしまう事になり兼ねなかったからです。また、産毛の処理を望む場所が、たいてい顔であったり、指で合ったり露出の多い部分や口の周りなど皮膚がデリケートな部分であるため、施術後のケアも含めて困難とされてきました。その為、産毛処理はカミソリで定期的に処理し続けるしか方法がありませんでした。

　ところが、医療レーザー脱毛が開発されてその問題は一気に解決されました。 医療レーザー脱毛は 産毛の処理も問題なく行えます。 医療レーザー脱毛では、毛根に向けてレーザーを照射します。レーザー脱毛はメラニン色素に作用し、毛根を破壊します。毛の太い毛、細い毛に関係なく処理できます。背中一面に生えている細かな産毛も、1回の照射範囲が直径１センチの円で、また1回の照射時間も1秒足らずですから広い範囲の産毛も短時間ですばやく処理できるのです。顔の産毛がなくなれば、メイクの乗りもよくなり、一層の美白肌を獲得することが出来るでしょう。