「エステサロンや脱毛サロンで永久脱毛やレーザー脱毛できますか？」当サイトの口コミや体験談などを登録いただくところに、なぜかこういった質問や問い合わせのメールに、こういった質問が届くので、ここで回答していきます。

　この質問は一見、レーザー脱毛と永久脱毛という似たことを聞いている内容にも見えますが、効果と施術方法という事で、異なる内容ですので、それぞれに異なる回答があります。

　ですので、分かりやすく、それぞれ、補足してまいります。

エステの脱毛と永久脱毛の違い

レーザー脱毛は医療機関の施術内容、効果は永久脱毛

　レーザー脱毛は、正式には「医療レーザー脱毛」と呼ばれているように、美容外科、皮膚科、形成外科などの医療機関で受けることのできる医療行為です。

　つまり医療行為である以上、法律でも定められており、エステや脱毛サロンなどでは受けることが出来ません。もし、実施しているサロンなどがあれば、明らかに違法行為です。医療レーザー脱毛は、サロンで行われているフラッシュ脱毛などとは、仕組みは近くても、効果、脱毛マシンの出力が全く異なるので、もし、実施されていたとすれば、医師や看護師がいない現場で行われているので、かなり危険であると言えます。

　また、効果に関して言えば、永久脱毛です。これも法律で医療機関にのみ許諾されている効果なので、サロンで実施されていたり、謳い文句にされていたとすれば、大変な問題です。サロンなどで、「永久脱毛」をうたい文句にしているようであれば、虚偽であるか、これも、危険な行為をされているサロンと考える必要があります。

エステでは永久脱毛できないの？

　エステでは永久脱毛はできません。エステで行われている脱毛はフラッシュ脱毛(別名光脱毛)と呼ばれています。

　フラッシュ脱毛は、脱毛マシンから脱毛したいパーツに向けて光を放ちます。その脱毛マシンから発射された光は、皮膚の肌色には、無反応で、皮膚の下３ミリ程度にある毛根に直接働きかけます。

　毛根部分では、毛を伸ばすために、細胞分裂を繰り返していますが、この細胞分裂の際に、発生するメラニン色素の色に反応します。メラニン色素は脱毛マシンから発射された光を吸収しやすい特性があり、吸収した光は熱を持ち、毛根の細胞を傷つけることで、毛の再発、再生を防ぐ、言わば、制毛の効果があります。

　ただし、抑毛という言い方をすると、スグに毛が生えてくるのか？というと違います。処理できた毛から、スグに毛が生えてきたという話や事例は数少ないです。では、医療レーザー脱毛と何が違うのか？という話ですが、医療レーザー脱毛では、毛根の細胞を傷つけるというよりは、脱毛マシンの出力が違うので、毛母細胞と呼ばれる毛の成長を司る細胞そのものの細胞膜を破壊するので、確実で確かに永久脱毛ですが、実質面での違いは、永久脱毛と言うよりは、脱毛できるまでの期間と言えます。

　具体的にわかりやすく説明すると、医療レーザー脱毛は、確実に１回の照射で狙った毛根は確実に処理していきます。

　しかしながら、フラッシュ脱毛では、毛によっては数回のフラッシュが必要となります。脱毛マシンの出力が弱い為に、例えば、毛の位置が深い部分にある毛は、出力の弱いフラッシュ脱毛の光では、毛根まで届きにくいのが現状です。

　パーツで分かりやすく説明すると、両ワキや、VラインやVIOラインと呼ばれているデリケートゾーンの毛は色が濃く、太いという毛の特長がありますが、そういった毛の毛根は非常に深い位置に存在することが多くフラッシュ脱毛では１回で処理するのが難しいという現状があります。

　ちなみに、男性のヒゲや、除毛を自分で普段からカミソリで繰り返してしまったような足や腕などで、黒く太くなってしまっている部分も同様です。

　体毛には、それぞれ、毛の成長サイクルなるものが存在します。見えている毛は全体の２から３割程度で残りは、皮膚の下で眠っています。このサイクルは毛の１本１本異なります。また、パーツによって成長サイクルの早い、遅いがあります。

　フラッシュ脱毛や、医療レーザー脱毛で処理ができるのは、この中でも、見えている毛だけです。ですので、眠っている毛が起きてくるのを待って、何回か店舗に足を運ばなければなりません。

　ですが、サロンの場合、先ほどの説明のとおり、脱毛マシンの出力が弱いので、更に回数が必要になってきます。

　例えば、両わきの脱毛をしたいとします。医療レーザー脱毛であれば、５回か、６回程度の通いで完全に処理完了します。自己処理不要のツルツルの状態になります。

　ところが、フラッシュ脱毛では、最低でも１０回、平均１５回から１６回の通いが必要になってきます。

　ですので、サロンで行われているフラッシュ脱毛と、医療機関で行われている医療レーザー脱毛の効果の違いは、永久脱毛かどうかというよりは、通う回数、処理が完了するまでの期間に違いがあると考えるのが自然です。

エステでも永久脱毛に近い処理ができるサロンもある

　永久脱毛とは、上述の項でも説明させていただきましたように、医療機関が行っている医療レーザー脱毛で毛の成長の中心にいる毛母細胞の細胞膜を破壊する事で、成立する医療行為です。

　医療行為である以上、エステや脱毛サロンでは受けることが出来ません。

　ですが、毛根をしっかり処理できていれば、永久脱毛という事になりますので、これは、表現の問題で、永久脱毛という言葉は、医療機関でしか使用してはいけないという法令があるのですが、サロンでも同様の行為ができるサロンがいくつか存在します。

　電気針脱毛、別名ニードル脱毛を行っているエステサロンでは、結果としてほぼ永久脱毛という言い方が出来ます。

　この電気針脱毛を採用しているサロンは、近ごろでは非常に少ないです。電気針脱毛とは、脱毛マシンの先に針が付いていて、その針を毛穴に刺して、刺した毛穴に微弱な電流を流し込み、毛根の細胞を破壊するという手法です。毛根を破壊するので、結果、永久脱毛と言う言い方もできますが、医療機関だけに認められた手法である以上、その表現ができないので、ここでは、「ほぼ永久脱毛」という言い方にさせていただきます。

　ただし、この電気針脱毛には欠点があります。毛穴１つずつに針を刺していくので、とても時間がかかってしまいます。フラッシュ脱毛であれば、照射するだけなので、一定の範囲を１回の照射で処理できますが、電気針脱毛は時間を要してしまいます。また、この時間の問題も担当するエステティシャンの技量に左右されてしまうという問題もあります。

また、電流を流していくので、下手な担当者に巡り合ってしまうと、「痛い」という問題もあり、手軽に施術できるフラッシュ脱毛に、ほとんどのサロンが流れているので、電気針脱毛を採用しているサロンはかなり少ないと言えます。

TBCやダンディハウスは「ほぼ永久脱毛」？

　上述の項で、電気針脱毛のメリットとデメリットを簡単に説明させていただきましたが、

電気針脱毛を簡易化して、現在もしっかり主力商品として扱っているサロンも存在しています。

　女性向けではTBC、男性向けには、メンズTBCが該当します。

　従来の電気針脱毛は毛穴に針を通し、微弱な電流を毛穴に直接流し込むという手法でしたが、上述の３つのサロンで行われている手法は、毛穴に針を通すのではなく、脱毛マシンの先端にピンセットのようなものが付いており、そのピンが毛を摘まんで、そこに微弱な電流を流すマシンを用意しており、毛根の細胞を破壊していきます。

　また、微弱な電流が発する痛みに対しての対処も、TBCでは行っており、脱毛マシンを複数用意して、顧客の要望や痛みの状態に併せて、マシンを変更してくれます。

　サロンの技術力と自社開発の脱毛マシンの技術力が合わさっているからこそできる技と言えます。

　まとめに入りますが、脱毛サロンやエステサロンで医療レーザー脱毛を受けることは、出来ませんし、禁止事項です。しかしならが、永久脱毛と言う観点であれば、電気針脱毛を施術しているサロンであれば、ほぼ近い状態になりますし、また、結果だけであれば、エステサロンや脱毛サロンでは、回数多く通う事になる場合もありますが、基本的には施術が完了すれば、ほとんど再毛してこない、要は効果を発揮するまでの期間に違いがあるという点がレーザー脱毛とフラッシュ脱毛の違いであるという事です。