毛抜きやカミソリなどの自己処理のメリットとデメリット
エチケットとしての脱毛や除毛は全てのシーズンで両わきや腕の処理をカミソリなどで行い、露出が増えるシーズンになれば、脚の脱毛、夏が近づけば、水着のシーズンということでビキニライン(Vライン)などのアンダーヘアの処理、ブライダル向けの用途であれば、背中の脱毛や顔の脱毛、除毛などをされるかと思います。
本来であれば、安心と安全の観点から、エステのフラッシュ脱毛や、医療機関で行われている医療レーザー脱毛を推奨しますが、費用の問題や手軽さの問題から、自己処理を選ばれる人が大半でしょう。では、それぞれ、ポピュラーな自己処理方法のメリットやデメリットにスポットを当ててお話していきます。
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自己書るのデメリットは?
カミソリで脱毛
一時脱毛で一番ポピュラーな方法は、カミソリによる剃毛なのではないでしょうか。皆さんも必ず、一度は経験していることと思います。私の病院を訪れる方の中でも、「初めてのムダ毛処理はカミソリ」という方が圧倒的多数を占めています。手軽で簡単なところが、その理由なのでしょう。かかるお金もわずか数百円程度ですから、費用の面でも大変、リーズナブルです。剃る時に、きちんとケアすれば、お肌へそれほどダメージを与えることなく脱毛することが出来ます。
カミソリで脱毛する場合、まず、処理をする部分にベビーオイル、マッサージクリームなどを塗る事から始めます。これは、お肌の滑りをよくし、傷を防ぐためのものです。また、オイルには毛を柔らかくする効果もあります。冬などお肌の乾燥しやすい季節、あるいは乾燥肌の方、毛が太い方は特に念入りに塗っておいた方が、より効果的に剃毛できるでしょう。オイルやクリームの代わりに、専用のシェービングジェルを使用するのもいいでしょう。女性の肌を十分考えた成分が配合されているので、オイルなどよりも、処理後のスベスベ感を強く感じられると思います。
色々なタイプが市販されていますから、自分の肌に合ったものを使用してください。(自分の肌にあったものを見つけるのが大変だという話もありますが、)続いて、カミソリでの処理を行います。カミソリは肌に対して45度の角度を保ちながら、当てるのが理想的です。カミソリには、色々な種類がありますが、初めて使用するならガード付きカミソリが、横滑りの危険もなく安全に使えるでしょう。
カミソリはあまり強く押し当てずに、軽く毛の流れに沿って剃るのが基本です。普通の産毛であれば、これだけで簡単にそれますが、残るようでしたら毛の流れとは反対方向からカミソリを当ててください。これを逆剃りと言いますが、最初から逆剃りをするのは、お勧めできません。逆そりはムダ毛だけでなく、皮膚の正常な細胞まで「剃って」しまう場合があるからです。
処理した後は、毛穴が開き肌も敏感になっているため、ローションなどで整えてください。刺激が強いものは避けた方がよいでしょう。剃った直後にはベビーローションや普段使い慣れている化粧水が適していると思われます。
カミソリによる脱毛のメリットには、カミソリで剃るだけという簡単さ、必要な器具はカミソリだけというリーズナブルさ以外にも、全身どんな場所でも可能という点(とは言え、背中など自分一人では無理な場合もありますが。)それから、痛くないという点が挙げられます。
電気シェーバーも同様のメリットとデメリットがあります。電気シェーバーは横滑りして皮膚を切る危険が無い分、安全に使用できますが、効率の面ではやや弱いと言えます。
カミソリのメリット
- 手軽で簡単
- 費用が安い
- 全身ok
- 痛くない
- 急に脱毛が必要になった時に便利
カミソリのデメリット
- たびたび処理が必要
- 肌のツルツル感が少ない
- 断面がぼつぼつする
- 毛がだんだん太くなる
- 皮膚への刺激で色素沈着が残ることも…
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カミソリを使っていたら毛が太くなったのはなぜ?
自然に生えている毛は先に行くにしたがって、細くなっています。カミソリでは皮膚の表面の毛しか剃ることができません。皮膚に近い毛は先と比べてかなり太くなっています。カミソリで剃られた後も、毛は成長し続けますが、その際、剃った跡が細くなることもなく、そのままの大きさで成長し続けています。つまり、剃る前のムダ毛の根元の太さと、新しく成長した毛の先の太さが同じという事になるのです。
ですから、一度、カミソリで処理をした部分は、その部分のムダ毛が自然に、抜け落ちるまで、太いまま処理をし続けなければならないのです。
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毛抜きで脱毛
脱毛の為の器具として最も古くから使われているのが、毛抜きです。
平安時代から、額や眉の毛の処理に使われていたという記録が残されています。毛抜きはその名前が示す通り、毛を1本1本丹念に挟んで抜いていく方法。
毛抜きも昔ながらのタイプのモノを始め、毛が見えやすいように、先が曲がっているモノや、眉用の細いものなど幾つも種類があります。使いやすいモノ、用途に合わせて選びましょう。
毛抜きを使う時には次の2点に注意してください。まず第一に、根本をしっかりと掴むこと。毛の先の方をつかむと途中で切れてしまう可能性があります。(皮膚を挟まないように、ご注意ください。)もう1点は、毛の生えている方向と同じ方向に、一気に引き抜くこと。おそるおそるやったり、ゆっくりやったりするより、勢いよくピッとやった方が痛くありません。毛の流れは明るいところでよく見れば、方向が分かります。毛に水分が含まれていると処理がしやすくなります。お風呂上りや蒸しタオルなどで、十分に水分を与えておくと、毛穴も開きまた、毛もやわらかくなるので、抜きやすく、痛さも軽減されるようです。
毛抜きによる脱毛のメリットとして上げられるのは、費用が掛からないという点、毛抜きを買いさえすればそれでOKという気軽さです。毛の根元から抜いていきますから、キレイに抜ける、持ちが良いということも上げられます。1本1本抜いていくやり方ですから、この後で述べる。
テープやワックスによる脱毛で取り残した毛の処理にも向いています。反対にデメリットとして上げられるのか、時間。毛抜きで処理できるのは、1回で1本。非常に時間がかかることは覚悟しなければなりません。もう1つは痛さ。正常な毛を無理やり抜くわけですから、痛くない訳はありません。もう一つは痛さ。正常な毛を無理矢理抜くわけですから、痛くない訳はありません。抜いた後の毛が目立つというデメリットもあります。また、毛抜きに限らず、「抜く」タイプの脱毛法は埋没毛を商事やすいというデメリットもあります。
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埋没毛って何?
せっかく処理したムダ毛。毛根ごと抜いても毛乳頭が残っていれば、2か月から3か月すると毛は再び生えてきます。その際、新しい皮膚が出てきてしまう場合があります。そうなると、その毛は皮膚の下から出る事が出来ず、皮膚の下に埋まった形になります。こうした状態の毛が埋没毛です。新しく生まれた毛が、皮膚の外に出ようとその組織を刺激するため、毛嚢炎ができやすくなります。
毛抜きのメリット
- 費用が安い
- 全身OK
毛抜きのデメリット
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除毛剤で脱毛
剃るのは跡がぼつぼつするし毛が太くなりそうだから嫌、抜くのは痛いから嫌、と言う人が行き着くのが除毛剤。簡単に言ってしまえば肌の表面に出ている毛を溶かしてしまうという方法です。除毛剤の特徴の一つとして挙げられるのがニオイです。臭いがキツイ為、ダメという人も多いようです。最近は臭いを抑えたタイプも出ているようです。クリーム状のもの、ムース状のものなど各種出ていますので、自分が使いやすいだろうなと思うものを選んでください。
まず毛を5ミリ以下にカットしておきます。慣れてくれば、通常のままでも構いません。初めてトライする時は、あらかじめ目立たない小さな部分でテストしてください。テストして大丈夫そうだと思ったら、本格的に塗り始めます。除毛剤をヘラにとり、塗りたい部分に大体、3ミリ程度の厚さになるように延ばします。5分から10分程度放置した後、ヘラで除毛剤を取り除きます。除毛剤を塗る量、放置する時間については、製品ごとに違うので、取扱説明書をよく読んでください。除毛剤をぬるま湯か水で洗い流して終了です。残っている除毛剤はタオルなどで擦り取って下さい。かぶれなどの原因となり易いので、この工程はきちんとやりましょう。乳液やアルコール分の含まれているローションの使用も問題ありません。ただし、皮膚に腫れやかぶれなどの症状があるときは避けてください。
除毛剤の最大のメリットは、痛くないという事、溶かすタイプなので、カミソリを使用した時のような鋭い断面ではなく、断面は丸い球場になるので、自然な感じにキレイに仕上がります。
比較的毛が濃い人に向いている方法であると言えます。
デメリットとして挙げられるのが、除毛の効果があまり持たないこと。毛根が残っているため、抜く方法よりムダ毛の再生が早いという点は注意しなければなりません。毛先が丸くなっているので、再生した毛が太く見えるという欠点もあります。
また、ヘラで塗って、放置して、と処理に時間がかかり、やや面倒な部分があるのもデメリットとして挙げられるでしょう。それから気になるのがニオイ。パーマ液のような刺激臭がありますので、慣れないとかなり辛いのではないかと思われます。
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