医療レーザー脱毛は、エステの脱毛と比べて脱毛マシンの出力が強いから、確実に短期間で永久脱毛ができるという事で、近年人気になっています。ところが、出力が強すぎる点や、レーザー脱毛の仕組みから、問題点が出てきました。そこで、更に、ここ最近では、使用しているクリニックが増えているソプラノ脱毛が新たに登場してきました。では、従来のレーザー脱毛との違いや、ソプラノ脱毛のメリットなどを分かりやすく解説していきます。

ソプラノ脱毛するならどこがおすすめ？

従来のレーザー脱毛の特長

　ソプラノ脱毛のメリットを理解する為には、まずは、従来の医療レーザー脱毛についての理解が必要になります。分かりやすく脱毛の方法とメリットを説明していきます。

　医療レーザー脱毛は、それまで１本１本毛を摘まんで電気を流していく電気針脱毛がそれまでのスタンダードでしたら、その手法では、１本ずつ処理していく必要があるので、どうしても、時間がかかってしまうという欠点がありました。また、時間が掛かるので当然ですが、料金も高額になってしまうというものでした。

　しかし、この医療レーザー脱毛で使用されているレーザーは、全く異なる、美容外科で行われているシミなどの除去に使用するマシンから派生して作られました。シミはメラニン色素で作られており、その為に、日焼けをするなという話にもなるのですが、マシンから照射されるレーザーは、メラニン色素に反応するように作られており、その結果シミを除去できていただのですが、偶然に、毛根のメラニンにも反応することが分かり、脱毛マシンへの進化、派生が行われて、医療レーザー脱毛と言う手法が開発されました。

　医療レーザー脱毛はメラニンに反応するので、通常の皮膚には問題なく、反応しません。反応するのは、皮膚の下の３ミリ程度にある毛根に反応するようにできています。

　もちろん皮膚の肌色には反応しません。毛根に直接アプローチしていくのですが、毛根部分では、毛根を伸ばすために、毛乳頭が血管から栄養をもらってきて、毛母細胞を言うところに、栄養を引き渡します。引き渡された栄養を元に、毛母細胞は細胞分裂を繰り返していきます。細胞分裂した結果、毛が伸びていくと言う結果になるのですが、毛母細胞が細胞分裂を繰り返している時、同時に黒色のメラニン色素を分泌します。この目来任色素はシミの治療と同様に、脱毛マシンから照射されるレーザーの光を吸収します。光を吸収すると高熱を持ち始めて、この高熱が毛母細胞の細胞膜を破壊して、毛母細胞が壊れるので、細胞分裂ができない状態、つまり、毛が生えてこないという状態を作り、永久脱毛を成立させています。

　この医療レーザー脱毛は従来の電気針脱毛に比べて、広範囲を同時に処理できるという点で、料金が安くなり、だれでも簡単に永久脱毛ができるという事で、現在の脱毛の主流となっています。

ソプラノ脱毛は痛くない！

　医療レーザー脱毛の難点が痛みでした。毛根に集中して高熱を発して処理をするために、痛みを伴います。また、特に黒色のメラニンに反応する仕組みで脱毛を成立させているので、毛の色が濃く太い毛などは、特に痛みを発することになります。

　例えば、女性で言えば、両ワキや、Vラインと呼ばれているビキニラインや、Oライン、IラインなどのVIOラインといったアンダーヘアの毛や、本来はそれほど、濃い毛ではないはずの、足や腕の毛もカミソリで自己処理を繰り返した毛は太く濃くなりこういった毛の毛根付近は、神経細胞が多く流れていて痛みをどうしても感じてしまいます。

　また、男性であれば、ほとんどの毛が痛いとしか言えないのですが、特に痛いのが顔のヒゲです。両頬以外は痛くてたまりません。鼻の下は神経が集中しており、口の周りは皮が薄いので、直ぐに神経です。また、フェイスラインの骨の付近も痛みに耐えられないでしょう。

　もちろん、美容外科や皮膚科でおこなっているので、痛みに対しては、麻酔という処方で対応ができます。最近では、塗るだけで効力のある表面麻酔、別名クリーム麻酔や、鼻から吸うだけで痛みを感じないようにする笑気麻酔などがあります。これらは、大体３０００円前後で処方してもらえ、痛みのある部分に関しては、大体の人が麻酔を使用して処理しています。

　この痛み問題は、ひとえに、黒色のメラニンに高熱を集中させるということで、発生していた問題です。

　ここで、出てきたのがソプラノ脱毛です。医療レーザー脱毛は、毛根に高熱を生じさせる処理でしたが、ソプラノでは、毛根を包む毛包を処理していく方法で、１つの毛包を重点的に処理するのではなく、脱毛マシンから照射された面に対して、付近の毛包全てに熱を広範囲にわたらせます。その為にそれぞれの毛根に熱が集約されることから発生する痛みは出てきません。分かりやすく言えば、分散されているという言い方が近いでしょうか？

　麻酔をすると、脱毛後しばらく、麻酔した部分に違和感を感じてしまいますが、そういた麻酔を使用しないで、痛みを伴うようなパーツの脱毛をしたい人には、向いている手法と言えます。

　ソプラノ脱毛自体は、たしかに熱を使用しているので、高密度なヒゲの脱毛の場合、レーザー脱毛と比べて痛みは少ないかもしれないが、心配だという人も少なくないでしょう。現在、日本で流通しているソプラノ脱毛のマシンは、全て冷却装置付で、脱毛をしながら、冷却装置が稼働するので、密集したヒゲであっても、痛みを感じることなく、脱毛を受けることが可能です。

　また、脱毛マシンから照射されるレーザーの出力が調整できるので、その人のそのパーツ、毛の状態に合わせて、医師や看護師が調節して照射ができるのも安心になります。

顔脱毛など産毛の処理が得意！

　実は、エステの脱毛マシンも同様のことが言えますが、医療レーザー脱毛でも、顔などの産毛の処理は苦手としています。

　産毛は、毛の色が薄く細いということで、メラニン色素が薄く、脱毛マシンから照射されたレーザーの光を吸収しにくい為に、簡単に脱毛ができません。他のパーツに比べて、数多く通う必要があります。

　ところが、このソプラノ脱毛は、毛根のメラニンにアプローチしている手法ではないので、他の毛と同様に手軽に処理していってくれます。

　ですので、顔の産毛だけではなく、ブライダルエステや水着のシーズンに向けてオーダーの多い、背中の毛なども手軽に処理出来ているので、非常に多くの注目を集めています。

　白髪でも、金髪の人でも、問題なく処理できます。

日焼けしている状態の肌でも簡単に処理できる！

　医療レーザー脱毛もエステや脱毛サロンで行われている光脱毛でも、日焼けをしている部分の脱毛はできません。

　これは、何度もこの章で説明しているように、毛根のメラニンに向けてレーザーや光を照射しているからです。

　日焼けは勿論、紫外線を皮膚に照射することで、反応して、黒色のメラニンが皮膚全体に広がる状態を日焼けと言います。つまり、日焼けした状態でレーザー脱毛のレーザーを照射すれば、毛根どころか、皮膚表面が反応してしまい、最悪、広範囲の火傷を負ってしまうということになります。

　であれば、日焼けが落ち着いたらすぐに脱毛を受けられるのかと言えば、それも違います。皮膚表面の色が肌色にもどったとしても、皮膚の下では、広範囲にわたり日焼けが広がっています。個人差や、日焼けの状態で差はありますが、目安として、日焼けした日から起算して１か月程度は脱毛の施術を受けることができません。

　これも、医療レーザー脱毛や光脱毛は毛根のメラニンに向けて照射しているからにほかありません。その点、ソプラノ脱毛であれば、毛根やメラニンに照射している訳ではないので、日焼けした肌でも問題なく脱毛をすることができます。

　色黒だから、地肌が黒色だから、脱毛に対して前向きになれなかったという人も問題なく脱毛をすることができます。

上述のとおりソプラノ脱毛の利点はご理解いただけたかと存じます。痛みが苦手な人、痛みを感じやすいパーツを脱毛したい人、産毛などの細くて色が薄い毛を処理したい人、日焼けしやすい夏のシーズン、海などで過ごす人、屋外スポーツをする人、ウィンタースポーツで雪焼けしやすい人など、これまで脱毛に踏み切れなかった原因のほとんどに効果を発揮するソプラノ脱毛は、革新的な内容と言えます。