脱毛コラム

ミスパリなどの電気針脱毛(ニードル脱毛)の効果と特長

ミスパリなどの電気針脱毛(ニードル脱毛)の効果と特長
公開日:2015/05/07 更新日:2022/07/15

 現在、電気針脱毛(別名ニードル脱毛)は、エステでの脱毛の施術には余り使用されておりません。毛を1本1本つまみ、微弱な電気を流すこの手法は、技術力が求められることと、光を当てるだけで処理ができる、光脱毛(別名フラッシュ脱毛)の登場で、出来るサロンが少なくなりました。

 脱毛サロンからすれば、一定の研修を受ければ、だれでも手軽に施術が出来る点と、その影響で安価で脱毛サービスが提供できるという点で、光脱毛へ切り替えが増え、また、後発の脱毛サロンも、この手軽さでどんどん店舗を増やしてきています。

 ここまで説明すると、安くて簡単そうな光脱毛を実施しているエステサロンや脱毛サロンの方が良いイメージになるかと思いますが、もちろん、デメリットもあります。この光脱毛は、医療機関が実施している医療レーザー脱毛の脱毛マシンと異なり、法律で、出力が抑えられているので、毛根が他の毛と異なり、深い位置にある毛、例えば、両ワキや、ビキニラインなどのアンダーヘア、カミソリや毛抜きなどで自己処理を繰り返した脚の毛など、色が濃くて、太い毛は、毛根部分が深い位置にあるために、エステの光脱毛のマシンでは、効果が出にくく、かなりの回数のサロン通いが必要になってしまうという問題点があります。男性のヒゲなどでは、かなり苦戦を強いられます。

 しかしながら、この電気針脱毛は、1本1本丁寧に処理していくので、効率と言う面では光脱毛に劣りますが、確実に毛根にアプローチしていくので、確実に毛根を処理していくことが出来ます。

 永久脱毛という言葉は、美容外科や形成外科などの医療機関が行っている医療レーザー脱毛にのみ、法律で許諾された施術内容、いわば医療行為の名称になるわけですが、医療機関でないエステがこの名前を使うことが出来ないというのは仕方の無い事ですが、この電気針脱毛は、毛根を処理してしまうので、ほぼ、永久脱毛と言えるでしょう。

 技術力が無いサロンや、個人でやってみたといったようなケースは例外です。

 現在、技術力が求められるという事で、大手サロンのTBCや、メンズTBC,、ミスパリ、ダンディハウスでこの手法が採用されています。

 特筆すべきはTBCの方法で、TBCでは、一般の毛は、光脱毛で処理して、毛根が深い位置にある毛をこの電気針脱毛で処理するという、柔軟な対応で支持を集めています。

 さて、そんな電気針脱毛の特長を記載していきます。


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電気脱毛って痛いの?




電気針脱毛は痛いって本当?

 電気針を肌に刺す時にチクッとした痛みを感じ、そのあと、電流を流した時は更に強い痛みを感じます。個人差はありますが、口コミでは、「椅子から飛び上がるような痛み」、「1本抜く毎に痛い」という叫び声を上げ、その都度、処理が中断したという体験をしている人もいます。

TBCやメンズTBC、ミスパリ、ダンディハウスでは、肌に刺すような行為を行っていません。専用のピンセットで毛を摘まんで、そこから微弱な電流を流し込みますので肌に刺す痛みはございません。また、TBCとメンズTBCでは、微弱な電流で発生する痛みに関しても、脱毛マシンを複数用意しているので、効果はそのままに、痛みを軽減できるマシンの用意もあります。


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電気針式脱毛に副作用があるというのは本当?

 いくら人体に影響がないとはいえ、人為的にヤケドを負わせる脱毛法ですから、安全性に若干の疑問が残ります。火傷がなかなか治らなかったり、色素沈着を起こして、脱毛部分が黒ずんだり、皮膚表面にシミが出来たりするというトラブルが報告されています。すぐ治るとは言うものの、脱毛した部分が赤く膨らむというのも、女性にとっては見逃せない注意ポイントと言えます。



電気針で脱毛をすると、どの位の期間がかかりますか?

 電気針による脱毛では、硬い毛や普通の毛の処理は何の問題もなくできますが、産毛や柔らかい毛の脱毛には向いておりません。また、脱毛できる部分もワキの下や足、腕などに限られています。一部の病院では顔(眉、頬、ヒゲ)の処理を行っているようですが、安全性の面を考えるとお勧めはできません。

 もちろん、男性のヒゲは問題ありません。



電気針で脱毛したところから、また毛が生えてきたのは何故?

 毛穴に針を差し込み、毛乳頭に電流を流すという行為には大変な技術が伴います。電流を流す箇所が少しでも、ずれた場合には、効果は無く、毛は再生してきてしまいますし、人体に悪影響を与える場合もあります。ですので、自己処理用の市販の電気針脱毛はお勧めできません。

 また、熟練でない担当者の場合は、少々、怖い可能性があります。TBCやミスパリのような、大手のサロンのように、ピンセットでつまんで、そこに電流を流す方式での電気であれば、安全ですが、通常の肌に針を刺して行うサロンやクリニックの場合は完全に担当者の技術に左右されてしまうので、注意が必要です。



施術前に伸ばしてから通う必要がある

 まだ、休眠中の毛については処理自体が全く不可能なので、成長期になるまで待たなくてはなりません。成長期の毛でも皮膚表面に毛が出ていない限り、処理はできませんので、処理期間中はムダケを生やすままにして置かなければなりません。すべての脱毛には1年以上の期間を要します。電気針式脱毛では、処理時に表面から出ている毛しか脱毛が出来ません。ですので、処理前には5ミリから1センチ程度、毛を伸ばしておかなければなりません。処理期間中は、露出部(ワキの下や足)でも自己処理ができないので、夏など肌の露出が多い時期には女性は通いにくくなりますので、注意が必要です。男性のヒゲであれば、一定量であれば、ファッションの一部となり得ますが、覚えておいた方がよい注意点でもあります。

 また、休眠中の毛はまったく処理ができ愛ので、完全に永久脱毛状態にするには、休眠期から成長期に入るまで待たなければならないので、期間が非常に長くかかります。



脱毛後の制約

 脱毛した部分はかなりの刺激・ダメージを受けているので、処理当日の入浴はできません。シャワー程度は問題ありませんが、石鹸の使用、ブラシでこするなど、刺激を与える行為は避けなければなりません。

 また、施術後数時間から数日は皮膚に痕が残るため、その間も切る衣服などに若干の気遣いが必要になってくると思います。(腕、ワキ等に施術した場合、ノースリーブの衣服はJY世として抵抗があるのではないでしょうか?)

 現在、安全に永久脱毛するには、これだけのデメリットを覚悟しなければなりません。



針を使う施術は法令違反

 ここでは、サロン名を出して事例を上げていますが、TBCやミスパリ、ダンディハウスで行われている脱毛は、針を使用していません。毛を摘まみ、そこに微弱な電流を流して処理していく手法です。これは、問題ないのですが、一部のサロンでは、実際に針を毛穴に刺して施術しているサロンも存在しています。

 しかし、エステティックサロンでは、肌に刺す針状のもとを、針と言う言い方をせず、プローブ(プローブとは、外科で使用する探り針、問診の際に使う皮膚に刺さない針のことを言います。)と言い換えています。何故、針という言い方をしないのでしょうか?

 肌に針を刺すという行為は医療行為で、本来、医師又は、医療従事者(看護師さんなど)のみに許されている行為です。

 医療資格を持つ者以外が、この行為を行うということは、立派な医療法違反なのです。ですので、エステティックサロンは電気針脱毛の際、肌に刺す部分を針ではなく、プローブと呼称しています。針と言ってしまったら、自ら医療法違反ですと言っているようなものなのですから。

 話は法律違反にはとどまりません。実際、エステティックサロンでの脱毛に関するかなり深刻な被害が報告されています。国民生活センターに寄せられている苦情は100件以上あり、その中には、腫れ、かぶれ、火傷などの皮膚障害の他、次のような相談も電気針脱毛では、持ち込まれているようです。

「脱毛の施術を受けたら、腕にしびれが来て生活にも支障をきたした。」

「脱毛の後、針の跡が化膿し、脱毛したところにまた、毛が生えてきた。」

もっと深刻なのは以下の通りです。

「脱毛後出産したが、母子ともにC型肝炎に感染していた。病院で検査したところ、針を通じてエステで感染した例もある。と聞いた。エステ側では否定したが、全額返金するという。」

最初の例はおそらく電気針が正常な神経を傷つけた事によって生じたのではないかと思います。毛根の近くには神経が集まっている部分があり、生半可な知識で事に及ぶと大変なことになる場合があります。

 二番目の例の原因は、施術後の針跡から雑菌が入ったため、毛が再生したのは、毛根及び毛乳頭をきちんと破壊できなかったことによるもので、施術者の技術不足で起こりがちです。

 三番目の例のように、実際にエステの電気針脱毛で肝炎が感染したとするなら、大問題です。1回1針という原則で使用すべき針を利益を上げる目的で、使いまわしたりしていたのでしょうか?人間の体に関する限り、利益優先で行われるこうしたことは、絶対許すべきではありません。

 現在、電気脱毛に関わっているエステティシャンは1万から1万5千人いると言われています。

 エステティック業界でも、こうした問題を憂慮し、「美容電気脱毛技術者」の認定制度を設け技術者の性能向上に努める予定でしたが、厚生労働省の「電気針脱毛は医療行為」とする見解は変わらず、エステ業界の認定資格設立の動きは「エステでの電気針脱毛は医療行為違反であり、エステ財団による認定資格設立などますます被害を助長する可能性があり、容認できない。脱毛は医師が病院で行うもの」という方針のもとストップがかかり平成0年10月に正式に廃案が決定しました。

 エステティックサロンは、美しさを再発見させてくれる場所。美しく変身させてくれる場所と言う意味で女性にとって重要な場所です。素肌の美しさの演出の仕方に関しては、エステティックサロンはまさにプロフェッショナルなのです。こういった側面では医療機関は足元にも及びません。しかし、皮膚についての知識などは、当然医師の方が詳しいのは当たり前です。

 電気針脱毛はエステサロンでは禁止されている行為ですので、もし、あなたが受けようとしているエステサロンで針脱毛を採用していた場合は、契約をすることは避けるようにして下さい。


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この記事を書いた人
さとみん

さとみん

某脱毛サロンで施術スタッフとして5年間勤務。スタッフ経験を活かして、おすすめの脱毛サロンを紹介します。効果や脱毛器の特徴などスタッフ目線で解説していきます!


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