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脱毛っていつ頃から始めたら良いの?

2020.09.18
脱毛サロンや医療レーザー脱毛に通う人は夏が近づけば、近づく程、予約する人、契約する人が増えます。これは、各サロンやクリニックの広告や、雑誌の影響が大きく、本来の効果を望むのであれば、夏が終わったタイミングから始めるのが一番良いというのが本音です。
 では、ここでは、脱毛開始のタイミングについて語っていきます。

自己処理不要のツルツルにしたい場合、開始時期はいつ?




夏の終わりが一番の開始時期?

 エステサロンで実施されている光脱毛も、美容外科などのクリニックで施術されている医療レーザー脱毛も1回の施術で見えている部分の体毛は処理してくれますが、実際に自己処理が不要になる状態にするためには、数回通う必要があります。
 なぜ、複数回通う必要があるのか?逆算すると、どの程度通う必要があるのかが見えてきます。そうすれば、例えば、「半袖のシーズンまでに腕や両ワキを何とかしたい。」とか、「夏までに水着で見られる部分すべてを処理したい。」など、希望のタイミングから逆算して脱毛を始められますよね?
 ちなみに、 夏をゴールにしたい場合は、大体、夏の終わりごろから開始する人が多いです。

毛周期を理解しよう

 体毛には毛の成長サイクルが存在します。この毛の成長サイクルの事を毛周期と言い、この毛周期は1本1本すべての毛で異なります。
 光脱毛も、医療レーザー脱毛も、この毛周期を利用した脱毛法になってします。
毛の成長が脱毛しやすくする
 毛根の役割は毛を伸ばすことです。毛根では、血管から栄養を、毛乳頭を経由して受け取り、その栄養を毛母細胞に引き渡します。
 この栄養素を元に、毛母細胞は細胞分裂を繰り返し行います。
 よく頭皮などの育毛剤のテレビCMで、毛を顕微鏡で写すシーンが流れていますが、拡大された毛の映像を見ると、幾重もの皮が折り重なっていますよね。決してまっすぐ毛は伸びていません。毛根で細胞分裂を繰り返して成長しているからです。

 実は、この毛を伸ばす細胞分裂が、脱毛の仕組みと密接な関係があります。
 毛母細胞が細胞分裂を行う際に、毛の色を黒くする黒色のメラニン色素が分泌されます。
 この黒色のメラニン色素には、脱毛マシンから照射される光やレーザーの成分を吸収しやすいという特徴があり、この集めた光やレーザーが熱を生じ、熱が毛根を処理して脱毛を成立させています。
見えている毛は体毛の2割から3割
 毛根が細胞分裂を繰り返している毛、つまり目に見えている、生えている体毛は、体毛全体から考えると実は、2割から3割程度です。
 毛周期では、こういった細胞分裂を繰り返している毛を「成長期」と呼んでいます。毛は成長期を過ぎると、「退行期」に入り、細胞分裂が止まります。やがて、毛根から毛幹が抜け落ち、「休止期」に入ります。
 大多数の体毛は、この「休止期」にあります。
 つまりは、毛根が「成長期」を迎えるたびに脱毛を繰り返し行い、回数通う事で、その場所の毛根を処理していくという事になるわけです。

どの程度の間隔をあけて何回通う?

 毛の太さや濃さが一般的な体毛は、大体6回程度通う事で、そのパーツの体毛の自己処理に困らない程度になります。1回目の成長期を迎えて、次の成長期を迎える毛が一定度合い出そろうのに、2か月から3か月程度の時間が必要になり、 2か月か3か月に1度の通いが一般的です。

 6回程度の通いといった目安で考えて、最短で2か月に1度の通いと考えると、 自己処理不要のツルツルの状態にするには、約12か月、つまり1年程度の月日が必要になるという訳です。

 ですので、もし、夏の7月にツルツルにしたいと考えたら、その前年の8月頃から始めておくと、自己処理不要のツルツル肌になれるという訳です。5月頃から半袖で、電車のつり革を気にして、腕や両ワキを処理したいのであれば、その前年の6月には脱毛を開始していれば、希望の結果になりやすいという事になります。

パーツ毎に効果に違いがある

 毛周期や脱毛のサイクルなどは上述の項でご理解いただけたかと思いますが、この毛周期、つまりは脱毛サロンに通う回数や頻度は、パーツによって異なります。

 体毛の色が濃く、太い場合は、毛根の深さが他の体毛よりも深い位置にあることが多く、脱毛マシンの光が届きにくいという問題点があり、効果を発揮するのに回数多く通う必要があります。
 例えば、「両ワキ」や「ビキニライン(Vライン)」、「VIOライン(ハイジニーナ)」などのアンダーヘアや、本当はそれほど、濃くも太くもなかったけど、カミソリなどで自己処理を繰り返した結果、太くなって色も濃くなってしまったパーツなどがそれです。
 個人差はありますが、自己処理の事を気にならない程度にするには、6回から10回程度の通いになります。

 そういった 太くて濃い毛の毛根は、毛周期のサイクルが短く、2か月に1度の通いが通例です。男性のヒゲなどは、最初のうちは毎月の通いで、徐々に通う間隔を伸ばしていきます。ヒゲなどは剛毛で密度の濃い人の場合は、約10回以上の通いが必要になります。

 逆に産毛のような毛の色が薄くて細い毛なら、通う回数が少なく済むのかと言えば、逆に、剛毛よりも通う回数は多くなります。
 顔の産毛の処理などは脱毛サロンの中でも人気のコースになっていますが、産毛は毛根は他の体毛に比べて、皮膚表面から浅い場所に毛根があるので、脱毛マシンから照射される光を当てやすいのですが、色が薄く、つまり、黒色のメラニン色素が少ないので、脱もマシンから照射される光を吸収しにくく、その結果、熱を生じにくく、毛根の処理に手間取ってしまい、一番苦手なパーツとも言えます。

 完全に無毛の自己処理不要の状態にしたいのであれば、15回以上の通いは覚悟しておく必要があります。

医療レーザー脱毛なら5回から6回の通いで完了

 光脱毛は、個人差が出やすく、上述に記載させていただいている回数や期間はあくまで目安です。確実に少ない回数で効果を発揮するのであれば、医療機関で施術を受けられる医療レーザー脱毛がオススメです。

 医療レーザー脱毛は光脱毛と脱毛の仕組みは同じで、毛根のメラニンに向けて、成長期の毛根に向けて照射するのですが、脱毛マシンの出力が異なります。 効果は永久脱毛です。この永久脱毛は、エステや脱毛サロンの脱毛マシンでは実施できません。
 永久脱毛は、法律で医療行為とされており、医師の管理の元、医療機関でしか受けることができません。ちなみに保険の対象外です。

 具体的な効果の違いに関してですが、光脱毛では、脱毛マシンの出力が抑えられており、光を吸収した毛母細胞の細胞膜を傷つけて、毛が再生してこないようにして、脱毛を成立させているのに対して、医療レーザー脱毛は脱毛マシンに出力制限が無いので、毛根の位置が深くても、しっかり届かせることができ、 レーザーの熱で、毛母細胞の細胞膜を破壊することができ、毛の再生をさせません。これが、医療レーザー脱毛が永久脱毛と言われる所以です。

 毛の質を問わずしっかり処理できるので、 大体5回から6回の通いで、どんな体毛でも処理していきます。

すぐに結果が欲しいときはどうしよう。

 1年前くらいから脱毛を開始すると、自己処理不要のツルツルの美肌になるという話をしましたが、では、半年前だったらどうなのか?という話ですが、結論から言えば、

「どこまでツルツルにするか?」

 という自己満足の世界になります。
 毛周期に合わせて、通っていくので、最初のうちは2か月に1回などで通っていたとしても、どんどん、通えば通うほど、残った毛根は少なくなり、通う間隔も伸びます。つまり、どんどん、通えば通うほど、自己処理をするタイミングが少なくなっていくという事です。
 ですので、100%のツルツルでなくても、50%であったり、70%を目標とした場合は、開始タイミングにも余裕ができます。

ワックス脱毛サロン

 また、そのタイミングだけを処理したいという事であれば、ワックス脱毛のサロンで処理する方法があります。
 光脱毛などよりも安価です。
 脱毛したい箇所に温かい粘着性のあるワックスを塗り、その上から専用のシートを張り付け、シートに毛を付着させ、一気に引きはがすという手法で脱毛を行っています。
  2~3週間程度であれば、無毛の状態を保つことが可能です。
 ただし、 料金の安さと手軽さがメリットですが、熟練のエステティシャンに巡り合わないと、処理の際、シートを引きはがす際に 痛みを伴うので、ご注意ください。

1回の通いでもその場の結果はでる

 光脱毛や医療レーザー脱毛の場合、夏まであと2か月、1か月という人は、今更脱毛を開始しても意味がないのか?という話もありますが、決してそんなことはありません。

 脱毛の仕組みをさらに説明しますと、現在見えている体毛、成長期の体毛の毛根を処理した日から起算して10日前後で自然と処理した後の毛は抜け落ち、抜け落ちた後の毛穴は自然と閉じていきます。
 それから3か月程度空けて、次回の通いになるので、 処理してから2か月程度はツルツルでいられます。その場だけの処理として割り切って通う事もありでしょう。

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